俺だけBダッシュ出来ない!?

ライブや映画の感想を。

ポルノグラフィティ@幕張メッセ(19/01/31,19/02/01)

久しぶりにブログを始めて実感したけど、コンスタントに更新するのはなかなか気合がいる。特に、ライブの感想とか別に書いても書かなくても、誰の人生にも影響しない。ほぼ自己満である。(始めた時の意気込みどこいった)
誰が見てるかもわからないのに粛々と更新するのはドMの所業。…はい、喜んで!

ところで、平日夜のライブを申し込む時って、脳みそ冬眠してるんかな?!と思うくらい何も考えてない。

休日と違って着替え持っていかないといけないとか、仕事が長引いたらどうしようとか抑制する材料はあるはずだが、行きたい欲の方が圧倒的に勝つ。何曜日だろうが行けるんなら行きたいよ。いつまでライブが見れるかわからないしね。お互い。行かずに後悔するなら行って楽しもう!
しかし自分は朝が弱い。ライブ当日の朝になると一瞬でも「あん時のおれ何考えとんじゃい!」と億劫になってしまう。起きてすぐの脳は、ねぼすけさんで、まっすぐ帰宅して一秒でも早くgo to オフトゥンしたいビジョン以外考えられないのだ。
もちろん、これは本当に一瞬で、出社して昼くらいになれば早くライブ行きてえとそわそわしてる。で、血糖値が上がるので昼寝する。

いちいち前置きが長いな、なんの話だ。

 


本題。


ポルノの16thツアー、その名もUNFADED。
色褪せていない、という意味。
1999年にアポロでメジャーデビューし今年で活動20周年となる彼らは、ゆうに3桁の楽曲数がある。
昨年9月に各種サブスクモデルの配信サービスでポルノの楽曲が解禁されたことをきっかけに、今一度自分らの全楽曲を振り返り、FADEDなのかUNFADEDなのか、オーディエンスと一緒に確かめようというコンセプトのツアー。

リスナーの目線からしても、サブスクでポルノが聴ける意義は大きい。シングルのカップリングやアルバムのみ収録曲は、CDという音源提供方法ではファン以外に届きづらかった。CDレンタルが主流だった頃は、マメに毎週NEWリリースの音源を借りてPCにインストール、mp3プレイヤーで持ち運び通勤通学で聴く人も多かったろう。それでもc/w曲まで満遍なく聴いていたのかは怪しい。
AWASpotifyをはじめサブスクの配信サービスは、もちろん自分のお気に入りの曲をヘビロテする使い方もできるが、これまで聴いてこなかったアーティストや楽曲と出会う可能性が高い。情報のインプットが聴覚だけである分、視覚も拘束されるYoutube以上に敷居が低い。
例えば、アポロを聴きたいと思ったリスナーがポルノのページに行きアポロを再生すると、次にzombiesやフラワーが再生される可能性がある。もちろん設定による。
リスナーにとって意図しない再生となるが、少なくともポルノのアポロを聴きにきている以上、ポルノへの関心は0じゃないはず。最新曲を続けざまに流しても抵抗されにくいだろう。むしろ、ポルノって最近の曲はこんな感じなのか、イケてるな、と思ってもらえる可能性がある。
そこからじっくりポルノのページを見てもらえば、例えばシングルのサウダージを再生した時には続いてc/wも流れることになる。
サウダージはミリオンを達成したシングルCDであり、中古やレンタルの流通も考えると100万人以上がサウダージというシングルを手に取ったたことがあるはず。だがそのc/wはいったいどれだけの人数にリーチ出来ていたのだろうか。そして、サウダージをオンタイムで知らない世代がc/wを知る可能性は、従来通りCDのみのリリースではいったいどれくらい一握りだろうか。
そう考えると、音楽の趣味が多様化した時代、配信サービスに楽曲を掲載するということは、リスナーにとってもアーティストにとっても出会いの可能性が広がっていると思う。
懐かしさを求めて聴きにきたリスナーも、全盛期をオンタイムで知らないリスナーも、まとめてかかってこい!という状態で全国を回るツアーがUNFADEDツアーである。
ところでこの記事を書いている最中、自分はSpotifyの完全ランダム再生をバックに必死にiphoneをフリックしているのだが、ちょうどオー!リバルが流れはじめた。なんという偶然か。サウダージだったら怖かった。Spotifyさん、スマホのぞいてます?

 

つまりは、ポルノ20年分の歴史からフェアにセトリが組まれるということ。
既に楽曲が選りすぐられていて予習のしやすいベストアルバムのリリースツアーとは毛色が異なる。
往年のファンや、ここ最近は聴いていなかった人にこそぜひ参加してほしいツアー。
サブスク解禁でポルノを聴きはじめたリスナーにはきっと初聴の曲も多くハードルが高いかもしれないが、全楽曲がスマホ一台で復習できる環境は次回以降のライブへのモチベーションを高めるのではないかな?

 

本ツアー、大阪ホールでのカウントダウンライブを含め幕張メッセ2Daysで計3日の参戦となったが、めちゃくちゃ楽しい。
カウントダウンライブは、どんな曲が来るんだ?!という緊張が先行して、一曲一曲イントロやギターリフで心臓が飛び出しそうだった。心の底から楽しめたかというと、あっという間に終わって放心状態という表現がぴったり当てはまる。
オリジナルアルバムをはじめて1周した時の感想と似ているかな。
なので、セトリをある程度把握した状態で改めて噛みしめられた幕張メッセ2Daysは、文字通り楽しめた。
個人的に2017ロッキンで観たポルノが素晴らしすぎて、ワンマンといえど越すのは厳しいんじゃないの?と最近、不完全燃焼感があった。
やはりロックバンドは音圧。フェスという場所の拘束がない舞台の最前で圧縮されながら往年の名曲たちを6万人のオーディエンスと一緒に共有したあの時間は格別。商業バンドと揶揄され続けた彼らがロッキンのグラスを満員に埋めて盛り上げた時点で泣ける。
さて、ワンマンはワンマンで楽しいのだが、ポルノはワンマンの座席が指定制のため自由度はフェスに比べれば低い。また座席によって満足度も大きく左右される。楽しみ方は人それぞれ自由とはいえ、地蔵に挟まれて自分だけノリノリにはしゃげるかというと、申し訳なさが先行して100%では楽しめない。
そうなると、ああ、ロッキンのポルノよかったなあ、と自分でも気持ち悪いと自覚するくらい懐古厨のような感想を抱いてしまうが、本ツアーにおいてこれは杞憂。幕張の初日(1/31)はアリーナ(1階)で聴けたというポジションの利もあるが、セトリ、パフォーマンス、MC、アレンジ、どれをとっても最高と呼べるものだった。
20年経っても、UNFADEDなパフォーマンスをしてくれる彼らならこれからも安心してついていける。いつも以上に背中を押してもらえた。

 

それでも、オールスタンドのライブを、箱でのライブを不定期でもいいから、やってほしいとちょっぴり思う。またFC限定でもよい。倍率がどんなに高くなってもよい。
彼らはロックバンドなのだから。
音圧の海に沈みたい。
ツアーの最中なので楽曲の明言は避けるが、ファン層と合わないのかな、、と思うくらい静止して聴いている曲がある。バラードじゃないよね?って周り見渡しちゃう。ノッてすらいない。知名度も影響しているのかもしれないけれど。
オールスタンドなら気持ちを同じくする人が前方に固まるだろう。もう激しいのは体力的に厳しいとか、ゆったり聴きたいとか、ポルノの2人を見にきたとか、後方で聴く選択肢もあるし箱によっては座席もあるので棲み分けは可能だと思う。
あとはポルノサイドがどう考えているか、かな。
きっと1人でも多くの人にライブに来てほしいだろうから、実現できて数年に一度かな。

数年に一度でも嬉しいのでぜひお願いします!!